この人に会いたい!
インタビュー

株式会社三陸物産矢田幸恵さん

株式会社三陸物産
矢田幸恵さん

「現役の間は、つねに全力投球!」
首都圏を中心に、JR駅構内やデパート・スーパーなどで北海道物産展を運営している(株)三陸物産の社長、矢田幸恵さんにお話を伺ってきました。

会社を始めたきっかけは?

40年ほど前、縁あって「三陸物産」という会社を引き継がないかというお話をいただきました。
わたしは普通の会社員でしたし、夫も別の仕事をしていたのですが、好奇心が旺盛だったのとチャレンジすることに興味があったというのもあるんでしょう。大変さよりも、面白そうという気持ちが勝ってわたしが会社を辞めて「三陸物産」をお引き受けすることに決めたのです。

「三陸物産」はどんな会社だったのですか?

もともとはJR(当時は国鉄)の構内にある売店で、名前の通り、三陸関係のものを販売していたようですが、わたしは千葉に住んでいるし、三陸のことはよく知らないし、仕入れのあてもない。ならばと、よく知っている地元千葉の名産である花や食品を販売することにしたんです。

会社員から大胆な転身でしたね

知らないことだらけでした。実家も商売をやっていたわけでもないのですべてが手探りでした。もちろん、たくさん恥ずかしい思いも失敗もしました。でもそれがいい経験となっていまがあるんでしょう。

いまは北海道の物産を扱ってるんですね

平成に入って数年が経ち国鉄が民営化されると、北海道では廃線になるところが多く、職員がどんどん関東に移ってきたんです。そこでJRの方から彼らの故郷のものを扱ってほしい、と依頼がありました。北海道には全く縁がなかったので、最初は職員さんの紹介で仕入れ先を見つけたり、千葉と北海道の両方を扱っていたりしたのですが、まだ関東では手に入りにくかった北海道の物に絞ることにしたんです。
この仕事を始めるにあたって、当初より自分の目で確かめたものを、きちんと歴史や背景を知ったうえで説明できるものを扱いたい、という思いがあったので、催事の合間をぬって北海道に通いました。実際に行って感じたことは、北海道は大きい! ということでした。もちろんお花畑なんか関東では見たことがないくらい広いし大地も終わりが見えないくらいなので驚きました。でもそれよりもなによりも、人の心が、志が大きかった。
いつもわたしを温かく迎え入れてくれ、毎回行くたびに何かしら新しい発見や刺激を与えてくれました。取り引きがはじまってからは、穫れたての大きなとうきびを直送してもらったり、トラックの荷台いっぱいもある巨大な流氷を展示販売したりしたこともありました。
今は駅構内ではなかなか広いスペースが取れなくなりましたが、百貨店などの催事では「ダイナミックなスペースを作りますよね」とよく言われます(笑)

今後の課題は

右も左もわからなかった状態で一人で始めてから、気が付くとたくさんの仲間がいるようになりました。
なかには、カタコトの日本語しか話せない外国の方もいました。でも一緒に働く仲間、お付き合いをする相手を選ぶ基準は、年齢・性別・国籍ではないんです。目の輝きと第六感(笑)。長い従業員ではもう何十年にもなるので、阿吽の呼吸です。
課題は、現場で築きあげてきた、お客様へのサービスの質や知識や気遣いを新しい人のなかにどうやって育てていくのか、といったところです。でも仲間達とがむしゃらに、楽しみながら仕事をしていると、たくさんのお客様の笑顔に出会えるんです。それが本当に嬉しいし、やりがいにつながりますよね。


2018/10/20発行

インタビュアー: もりあやこ

従業員への慰労として始めた年末のお餅つき大会が、いつの間にかご近所さん向けのお餅のプレゼント付き物産即売会に。矢田さんがすてきな仲間に囲まれているのは、『現役の間は、つねに全力投球!』といつも人の笑顔のために動いているからなんですね



詳しい話を聞きたい!気になったこと!など
「みぞぐち商会」までご連絡お待ちしています♪
無料ご相談ダイヤル
受付:平日9:00~18:00
※土日のご相談受付はご予約制になりますので、メール内容に土日相談希望と記入し送信ください。

>>こちらタッチでお電話出来ます。
047-325-8111

メールでご連絡の方はこちらから

メールでご相談/お問い合わせ