この人に会いたい!
インタビュー

株式会社三協亀山郁子

株式会社三協
亀山郁子さん

「人ならではのぬくもり、人の力を大切に」
夫婦・妹の3人で協力して頑張ろう、そんな気持ちから「三協」と社名を決め、今まで丸30年。建設業に人材を派遣し、全国各地の現場を支え続けている「株式会社三協」の亀山郁子社長にお話を伺ってきました。

会社の主なお仕事を教えてください

建設現場で働く技術者の派遣を行っています。また、グループ会社の「三陽警備」では工事現場の交通誘導や施設警備、また各種イベント警備やビル清掃などを行っています。

なぜこのお仕事に?

もともと主人と一緒に建設会社に勤務していました。
その経験を活かして「三協」を立ち上げ、その後周囲の勧めもあり、警備も行うようになりました。創業当初は、取引相手が私に対して「女性だから」と、見下した対応を取っていたところもありました。どうせわからないだろう、とあえて難しい図面を目の前に出して、専門用語でまくしたてられたりもしました。
でも、そこを冷静にそれまで培ってきた知識を元にきちんと応対していったことで、相手も認めてくれ、お互い相談し合える仲間となっていきました。18 年前に主人も他界してしまい、いまとなってはそんな仕事仲間はわたしにとって、とても力強い存在ですね

大切にしていることは?

なによりも「人」です。ややもすると大きな事故に繋がりかねない工事現場。技術よりなにより周囲との協力・信頼、そして誠実・確実に行動をする。
その基本がとても大切です。そのため、採用にあたっても経験よりも人柄を重視し、また各現場に派遣する人選もその先の現場にマッチするように、ということを重視しています。そして福利厚生を充実させ、現場に出る人を支える部隊・環境にも力を入れています。また、生活面だけではなく、人材育成も大切にしています。
必要に応じて不定期に面談を行い働きやすくなるようにフォロー。法定研修も講師を招いてしっかり行います。採用についてもかなりのマンパワーを割いています。「人は一人では生きていけない。お互いに助け合いが大切」その言葉をよくメンバーに話しています。

今後について

現在行っている事業は建築関係の基礎。機械化・AI の発達など日々変化していく状況の中で、人ならではのぬくもり、人の力を大切にしつつ、時代に合わせて変化をしていかなくてはならないと考えています。なんといっても日々勉強。
従業員には、やりがいを持って安心して長く勤めていけるように、互いに協力しながら高め合って頑張っていってもらいたいと思っています。

(株)三協
https://www.e-sankyou.com/
三陽警備(株)
https://www.e-sanyokeibi.co.jp/


2020/3/30発行

インタビュアー: もりあやこ

「苦労したことは?」の質問に「本当に色々あったけど、どれも苦労とは思わないわ」と穏やかににこやかに話す亀山さん。会社の施設をとても丁寧にご紹介してくださった専務、すれ違いざまに素敵な笑顔でご挨拶くださった従業員のみなさん。「人を大切に」という言葉が会社全体を作り、支えているということを強く感じました。



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