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インタビュー

昭和学院短期大学産学連携プロジェクト担当小川弓美子さん

昭和学院短期大学
産学連携プロジェクト担当
小川弓美子さん

「特別な力でなくていい、生き抜く力を育てたい」
みぞぐち商会はいま、昭和学院短期大学の産学連携プロジェクトに参加しています。学生さんが興味を持っていることを学び、企画・発表する授業のアドバイスやサポートがおもな役割で、わたしたちが担当するグループのテーマは「投資」。教室やオンラインなどでたくさんの話をしています。
興味を持って話を聞いてくれるので、とても楽しくてやりがいがあります。
今回は、そのプロジェクト担当教員の小川さんにお話をうかがいました。

最初はリクルートグループの派遣会社に就職

当時成長業界で、会社説明会の雰囲気が快活だったので入社を決めました。任される仕事も本人の志向を尊重し評価も男女の差がなく、結果をきちんと認めて評価してくれる会社でした。

仕事が乗っていた入社2年目に産休

子どもが生まれてからは産休を取得し、一時的に仕事を離れますがまだ勤務 2 年目というということもありこのまま辞めるのはもったいない、と思い復職しました。
復帰後も以前と同様のポジションで仕事をし、公平に評価をしてくれました。「働く」ことで得られる充実感を感じることができました。
また、ちょうどそのころ会社に子育てや介護など時間に制約がある中で働く人のための時短勤務制度ができ、政府方針で保育園も増加し、働く母親にとって追い風になりました。とはいえ、子どもは発熱もしますし、突発的に休まざるを得ないこともおき、仕事の調整を急遽しなければいけないことも多くありました。
初めての経験の為わからないことも多く、仕事も育児も想定通りいかないこともたくさん経験しました。しかし、周囲の方の助けの中で、自分がやるべきことは何かを見つめ直す貴重な機会をいただくことができたと思っています

メンバーを抱えるポジションに昇進

壁にぶつかりながらも、仕事を継続したことで管理職に昇進することができました。マネージャーとプレイヤーという違いの中で、自分だけで処理ができないことも多く苦労も多々ありました。
管理職としての判断や計画を求められていく中で、新たな悩みに頭を抱えることもありましたが、「もう少し頑張ってみよう」という思いのなかで仕事を継続する選択をしてきました。
一方で「やるからには成果を上げたい」「自分がやっている価値を見出したい」という思いも芽生えてきました。

ターニングポイントとなった新規部署

そんななか、とても大きなターニングポイントになった部署があります。
それは、障がいをお持ちの方に仕事を紹介する部署でした。特に精神障がいといううつ病などの方の社会復帰や就職の支援を主に実施していました。
社会福祉的な意義もありましたが、わたしはそれを「人助け」ではなく「ビジネス」として取り組もうと決めました。精神論だけでは事業は続きません。紹介される方のためにも、彼らを受け入れる先である企業・紹介元となる自企業のためにも「事業としての継続」が重要だと考えていたからです。
メンバーと日々、お客様の要望や障がい者の方のためにどのような事業内容や運営方法がいいのかを議論を重ね、ビジネスの枠組みを作っていけたと思います。組織で一丸になって、より良いサービスを考えていく中で管理職としての後継者の育成もできました。一通りやりきったと思える仕事をしてきたという実感の中、次の自分はどうしようかと考えたとき、私は「教育について考えたい」と思ったのです。
事業を通じて出会った精神障がいの方で社会復帰を希望する方は学力レベルが優秀な方も多く、勉強も頑張って、いわゆる高学歴という人生を歩んできたかたもいらっしゃいました。仕事を通じて、障がいを発症するケースのお話を聞いていく中で、「勉強って何のためなんだろう」「日本の教育って生きていくのに役立たないのでは」、そんな疑問が頭をもたげ、グループ会社の教育関連部門に転籍をすることに決めました。

自分が先生に!?

新しい仕事は、取引先の大学・専門学校などと一緒に学生を募集するための施策を行う仕事内容でした。
募集効果のあるカリキュラムを考えたり、募集におけるデータを分析したりと今までにはなかった要素を求められ、日々学びながら仕事を持ち帰って夜遅くまで資料を作ることもありました。
成長実感はある一方で、体力的に続けられるか悩んでいたところに、担当していた昭和学院短期大学から「先生をやらないか」と声をかけていただいたのです。教員免許も持たない自分に務まるのかと、何度も学校側と話し合った結果、転職を決めました。語学など一般科目もふくめて教科は幅広く担当していますが、「学校をよくしたい」「学生たちがどんな壁にぶつかってもしなやかに立ち上がれる力をつけてもらいたい」という一心で日々を過ごしています。
以前は数値目標などの達成がやりがいでしたが、今は目の前にいる子どもたちのサポートができること、その人生に関われることがやりがいです。学生が難題にぶつかりながらも、頑張っている姿に自分自身も元気や勇気をもらっています。

小川弓美子(おがわ ゆみこ)
昭和学院短期大学 人間生活学科 助教。担当科目はキャリアデザイン論、ビジネス実務など。共著論文に「産学連携プログラムの教育効果」(2022年)などがある。小3〜21歳 4人の母


2022/12/25発行

インタビュアー: もりあやこ

「社会に立ち向かえる能力を身につけ、多面的な見方で、特別な力でなくていい、生き抜く力を育てたい」と語る小川さんにたいへん心を打たれました。わたしたちもできるかぎり協力して、学生さんたちの社会に出てからの力を育てられればと思いました。



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